三角マチのトートバッグの作り方-その2
バッグのパーツを仕込む
裁断の後は持ち手と内ポケットの縁をアイロンがけまで前回紹介しました。
このあとは、少し面倒だけどやらなければいけない革の漉き作業です。
今回は底部分の革がやや薄手なので、床革を裏打ちします。
縫製ラインより5mm小さくした裏打ち用革の縁をなるべく自然に継ぐように
四方を薄く革包丁で漉いていき、接着します。
漉いたカスを片付けたらアイロン掛けした持ち手を縫っていきます。
何も考えず直線でダダァ〜っと
次は内装部分の仕込み
まず、入れ口部分のマグネットベルトを作り、胴にメス(厚いほう)
ベルト側にオスを取り付け、中表で三方縫い、表に返して縁を押さえミシンして起きます
内ポケットの縁を三つ折で縫ったら、内胴に縫い付けます。
革タグも忘れずに!!
そしたらようやく胴と底を縫っていきます。
下は片方の胴を縫いつけたところ
よーく見ると、底の両角部分が浮き上がっているのがわかりますね。
この型は立体的に起こしているので、つまみマチとは違って胴と底マチを縫った時点で立体的になっていきます。
反対側の胴のパーツも中表で底部分との稜線をまず縫い
三枚が繋がったら、胴の縁を縫い合わせ、内装の完成です。
表胴の縫い方
表はもう少し手間がかかります。
持ち手の間に小さい外ポケットを作るので、はじめにポケットを底部分だけ縫い、両サイドはベルトパーツが被るようにして、ベルトを縫いながらポケットも作っていきます。
(言葉だとわかりにくいですね、完成型を見てください)
持ち手と同じラインで、持ち手の取り付け部まで胴にベルトを縫い付けます。
このとき、なぜか4本必要なのに2本しか裁断しないことが私は良くあります。単純な勘違いですけど、今回はちゃんと4本胴のベルトを作りましたよ。
そしたら、今回は持ち手は表と内装に挟み込まず、胴部分に直接縫い付けていきます。
生地が厚い場合や革パーツが入ってくる場合はちょっと職業用ミシンでは無理があるので、なるべく無理が無い縫製にする工夫です。
革底パーツの作り方
底は裏打ちした革をさらに固定する意味と、デザインも兼ねて仕上がりから7mm入ったところをステッチしていきます。
そうしたら、底にポンチで穴を4箇所開けて、底鋲を打ちます。
表パーツの纏め
あとは、内装と同じ、底と胴を中表で縫い、表に返して縫い代を整えます。
あとは内装と合体させれば出来上がりです。