久し振りのバッグ作り - ハンドメイドのバッグや小物|革と布のカバンの作り方

ペットキャリーを入れるファスナー付きトートバッグ

3月11日の震災後はしばらく制作意欲が戻らなかったのと、ボランティアのスクールバッグや巾着の制作をしていたら、本業の方がバタバタと忙しくなり気がつくともう三ヶ月が経っていましたね。
そんな土日も無く忙しい毎日を過ごしていた中で、以前オーダーいただいて第一弾を紹介した「ペットキャリーを入れるバッグ」の第２弾が滞っているのをずっと気になりながらも手を付けずにいられなかったのですが、久し振りに日曜日の休日が出来たので「今日しか無い！！」と制作に励みました

今度は四角いキャリーです

今回入れたいキャリーは真四角のこんなやつ↓

と、前回よりも小振りなこんなやつ↓

です。

サイズは近いけど当然四角い方が面積（外周）は大きくなるので,サイズはこちらに合わせます。

意外と持ちづらい形？ちょうどいい市販のバッグが無い！！

四角のサイズは幅360mm奥行き275mm高さ160mmで外周にすると1270mm
奥行きがあるので、市販のバッグでは納まりが悪くどこかに無理が出て来ます。

結果バッグの傷みも早くなる。
オーダーバッグにはそんなストレスを解消する効果も多いにあります。

丸にも四角にも

という事で、四角に合わせ過ぎてもダメだし、どちらにも対応出来る物として今回のバッグのスタイルはファスナー付きのトートバッグにしてみました。

生地は前回と同じ生地ですが配色を変えています。
赤は生命力の色！病院通いのプレーリードッグに少しでも元気を与えられたらなと思い、今回は赤をベースにシルバーをラインで取り入れてます。

完成後の確認

今回は時間勝負だったので、途中経過は記録していません。
作り慣れた形でもあるので、フリーハンドで生地取り設計図をささっと書いて、2色の生地をそれぞれカットしていきました。
縫う手順に若干の工夫が要りますが、これもイメージしながら進めていける範疇でした。

ということで、出来上がってからのご報告になってしまいました。
キャリーが手元に無いので、家の中を同じくらいのサイズの物をしばし探索・・・・・
ありました！

これ普段大量にある糸を収納しているMUJIのケース。良く使う物をこのケース2杯分ストックしてます。その他にも2配分くらいの予備が押し入れに・・・・・いつか使うんだろうか・・・・？

サイズはほぼ一緒です。
出来上がった所で、最終確認。これに収納してみましょう！

こんな感じでファスナーをフルオープン（650mmの頭合わせ）すると、四角くても入れやすくなりますよ。

で、ファスナーを持ち上げ、キャリーはすっぽりおさまります。

でもこのままだと・・・・

マチの大きいトートーバッグ型だと、当然こんな感じになり両サイドがベロンと余ってしまいますね。
そ・こ・で

こいつの登場です！
底のツマミマチを縫う際に仕込んだオスのホック付き耳？と
両ファスナーエンドに仕込んだメスホック付き、やや長めのベルト。
こいつをパチンと止めれば、だらんと余った部分がマチに納まります。

あ、念のため底部分は補強のため生地を二重にしています。
あと持ち手と同じラインで胴に補強のベルトを底面含めて持ち手の付け根まで取付けています。で、これらの下に胴表のポケットを作っています。
中にはベルポーレンを共生地で巻いた底板敷きを入れました。

両サイドのホックを嵌めて、持つとこんな感じですね。

これで完成！無事本日納品して来ました。
「さっそく土日使いそう」と喜んではもらえましたが、やはり使う頻度は無い方が嬉しい複雑な気分です。
でも、ペットの病院通いは飼い主にもとても負担が大きい物なので、少しでもそれが軽減出来たら幸いです。